「文化財防火デー」電気火災防止コンセントで重要文化財を守る
「高嶽山 如寳寺」を電気火災から守る
2025年1月22日
受配電設備メーカーの河村電器産業株式会社(本社:愛知県瀬戸市 代表取締役社長:水野一隆)は、1月26日の「文化財防火デー」に合わせ、電気火災を未然に防ぐ「プレトラックコンセント」を2024年12月17日に高嶽山 如寳寺(福島県郡山市)に寄進いたしました。
1949年(昭和24年)1月26日、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し、壁画が焼損しました。法隆寺金堂の焼損した日、火災が発生しやすい時期であることから1955年(昭和30年)に、当時の文化財保護委員会(現在の文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が1月26日を「文化財防火デー」と定めました。文化財を火災や震災その他の災害から守るとともに全国的に文化財防火運動を展開しています。
弊社は電気火災を世の中からなくしたいと考え、独自開発の検出回路でトラッキング火災を防ぐ「プレトラックコンセント」を2006年に開発しました。また、2014年から各地の寺社仏閣や重要文化財などの木造建築を電気火災から守るため、コンセントの設置を進めています。
▼設置の経緯
弊社郡山工場は、2024年4月に稼働を開始しました。郡山市との防災協定の締結をはじめとし、さまざまな地域貢献活動をおこなっています。活動の一環として、重要文化財のある高嶽山 如寳寺(福島県郡山市)に「プレトラックコンセント」14個を2024年12月18日に寄進いたしました。住職の保森英士さんは、2002年2月2日にご自宅で電気が原因の火災を被災した経験があり、当社の取り組みにご賛同いただきました。
【設置場所】 大本堂 文化財棟 仁王門 【設置日】 2024年12月17日 |
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▼高嶽山 如寳寺について
高嶽山 如寳寺は大日如来をご本尊とし、真言宗豊山派長谷寺(奈良県桜井市)がご本山です。
一万坪の境内には七堂伽羅の荘厳な建造物群のほか、平安朝時代の古瓦、鎌倉時代の古碑、明治の先覚者位碑などが保存されている由緒ある寺院です。
住所:福島県郡山市堂前町4番24号
【公式WEBサイト】
https://nyohouji.com/index.php
【高嶽山 如寳寺 住職 保森英士さんコメント】
私は、2002年に自宅にて電気を原因とした火災で被災しました。
この度、河村電器産業さまより「プレトラックコンセント」寄進のお話をいただき、改めて火災の恐ろしさを考え直すことができました。
寄進いただいた大本堂、文化財棟、仁王門以外の施設にも「プレトラックコンセント」を採用させていただきました。
▼過去の寄贈実績について
2014年11月 臨済宗大本山 建仁寺(京都府)
2015年8 月 爲三郎記念館(愛知県)
2018年1 月 薬師寺(奈良県)
2019年1 月 聖護院門跡(京都府)
2019年9 月 鷲峰山 高台寺(京都府)
2021年1 月 京都市指定有形文化財 長江家住宅(京都府)
2021年6 月 文化財の保存・修復 株式会社岡墨光堂 本社(京都府)
2021年10月 宗像大社(福岡県)
2022年10月 平等院(京都府宇治市)
2024年10月 開成山大神宮(福島県郡山市)
■■参考資料 ■■
▼プレトラックコンセントとは
独自開発の「プレトラック検出回路」を搭載したコンセント。
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▼コンセントから火災が発生するメカニズム
コンセントに差込みプラグを長期間差し込んだままにすると、プラグの周辺に「ホコリ」が溜まります。溜まった「ホコリ」に湿気が付着することで、差込みプラグの刃の両極間に微小な放電(ショート)が繰り返されます。これを「トラッキング現象」といいます。差込みプラグの絶縁状態が悪くなり、発熱し、最悪のケースでは発火に至ります。
▼差込みプラグとコンセントの出火原因
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