私たちのミッション

アクティブ・ディフェンス 新しい世界には、新しいあんしんを。

時代が新しくなる時、
新しい危険や不安もまた、
増えていきます。

けれど、私たちの普段の暮らしは、
守りたいものでいっぱいです。
豊かなエネルギー。
明るさや、あたたかさ。
家族が安心して暮らせること。
人と人とのコミュニケーション。

河村電器産業は、
新しい時代の、
新しい不安やリスクから
人を守るための
デバイスをつくる会社です。

時代を読み、先へ、先へと予測して。
何かが起きてから考えるのではなく、
起きる先に
「起きさせないこと」を目指す。
「これから、どうなる?」「何ができる?」
そのことをいつも考え、実行します。

かけがえのないものが多いほど、
人は、幸せになれるから。
すべての人が、守りたいものを、
守っていけること。
それが、私たちの願いです。

経営者が語る、「私のアクティブ・ディフェンス」

「アクティブ・ディフェンス」は、創業100年を機に
制定した新たなミッションスローガン。
これは「起こり得る困りごとを事前に予測し、
解決手段を先回りして届けよう」という
カワムラの行動規範でもあります。
ここに込められた思いや制定の背景を、
会長の河村、社長の水野に語ってもらいました。

代表取締役会長河村 幸俊

顧客と強みを考え、使命をより身近に。 代表取締役会長 河村幸俊

ミッションは、
Tシャツに書けるものを

今回の取り組みについて、会長の思いをお聞かせください。

創業時の思いは変わらなくとも、社会は変わっていく。そうしたとき、社是や行動指針なども今の時代に適した言葉に直した方がいいだろうと。100周年を迎えることもあって、先代の書いたものや発言をまとめていました。とはいえ我々の存在理由や社会にどんな貢献をしていく会社なのか、端的に言うことが難しい。ピーター・ドラッカーは「使命はTシャツに書けるようなもの」と言っています。

代表取締役会長 河村幸俊
ミッション制定後、周囲に変化はありましたか?

経営に携わる方の認識は高まってきました。ドラッカーの言う「今までの顧客に今以上の価値を与えて、将来の顧客に新たな価値を提供する」というところに近づこうとしている、と思います。会議でも「ミッションに基づいた、将来の顧客は誰だ?」という視点を持った議論が行われていますから。

意識が変わってきたということですね。

今までは作ったものを「さあ誰に売る?」でした。最近では、「こういったところに売れるのでは?」というところから製品を考えるという形に変わってきました。これはミッションが社内に浸透し始めているなと、手応えを感じています。

代表取締役会長 河村幸俊

私の仕事が、
アクティブ・ディフェンス

従業員の方々に対してはいかがでしょうか?

従業員にミッションを意識してもらうには、何かしらの橋渡しが必要だと私は考えています。パネルディスカッションやワークショップを行ったのもそのためです。職種や階層は違っても、皆が自分の仕事に対して「顧客って誰だろう?」「どんな価値や強みが認められているのか?」と考えてみることで、徐々に「私のミッション」が具体的になっていくのだろうと思います。

代表取締役会長 河村幸俊
考えやすくなると議論も活発化しそうです。

ドラッカーは『「使命」から「顧客」が特定される。「顧客」が特定されたところから「強み(価値)」が生まれる。その「強み(価値)」が「使命」に還っていく』と言っています。我々もそういう考え方で使命というものを定義できると思っています。例えば、「あなたの職場や部署の強み(価値)って何ですか?」と投げかけてみるのはどうでしょうか。その強み(価値)とは、様々なリスクに対して常に先手を打ってリスクをヘッジ(回避)したり、カバーしたりする我々の本来の仕事に何かしら作用するものであると。そうすると、自分の仕事の強みと会社の使命というものへの距離が、少しだけ縮まるのかなと思います。

カワムラの使命とは? 新しいあんしんをつくる。 MISSION アクティブ・ディフェンス
では会長の「アクティブ・ディフェンス」とは何でしょう?

私の仕事って何だろうと、会長になったとき考えました。それは「アクティブ・ディフェンス」なんです。会社にこれから起こり得る不測の事態やリスクを、いかにディフェンスするか。古くなった制度を再設計するとか、郡山に工場を持つことや海外の生産拠点への投資を厚くするといったことも、「将来起こり得るリスクを、できるだけ回避するために会社の方針を決めていく」というのが私の仕事。その意味では、私の仕事は、全て「アクティブ・ディフェンス」そのものなんですよ。

社会の変化や、「カワムラ」の将来を出来るだけ遠く逆予想し、その為に何を準備しておかなければならないか?を考える事、それが私の”ミッション”です。
閉じる

代表取締役社長水野 一隆

時代は変化する。我々も変わらなきゃ。 代表取締役社長 水野一隆

世の中に求められた、
前向きなディフェンス

社長が考えるミッション制定の意義とは何でしょうか?

我が社はこの100年、「電気の安全・安心」を事業領域としてやってきました。ところが東日本大震災以降、原発の停止により電気が不足するという事態が起きました。その頃から、安全・安心だけではなく「効率よく使う」ということや、さらには「快適な暮らし」や「地球環境に影響を与えない」といった、エネルギーのあり方まで求められるような時代になりました。そういった変化の中で、我々の使命もまた変わっていくということを感じ、新たな企業の使命=ミッションを制定して、社内外の意識を変えていくことが必要だと思うようになりました。

代表取締役社長 水野一隆
実際にスローガンを見てどう思いましたか?

我々には「安全・安心」という事業に加え、「測定・監視・制御」「予測・診断・適応」といった新しい領域があります。これらは全て繋がっていて、それを表現したものが、「アクティブ・ディフェンス 新しい世界には、新しいあんしんを。」でした。「前向きなディフェンス」って一見、相反しそうですが、「一歩進んだディフェンス」と捉えて事業を並べていくと、自分の心の中で腑に落ちたんですね。

事業領域の整理もしやすいということですね。

そうです。ただ整理をするだけでは十分ではなくて、今後も社会から求められる会社であり続けるためには、このミッションがしっかりと従業員に根付くことが大事です。皆さんにも、自らの業務に照らして考えてもらって、少しずつでいいから浸透していって欲しいなと思います。

代表取締役社長 水野一隆

時代の変化に
敏感であり続けること

では、社長の「アクティブ・ディフェンス」とは?

いつも言っている、「前例のない物を創る!時期尚早な物を創る!」ですね。これをベースにエネルギーのマネジメントを考えていきたい。前例のないものという意味では、「ブレードブレーカ」や「プレトラックコンセント」は、社内のアイデアコンクール「iフェスタ」から生まれた、前例のない製品です。この2つは、電気を安全に使うためのアクティブ・ディフェンスを体現していると思いますが、考えてみればこの「iフェスタ」も、ミッションを浸透させる取り組みのひとつと言えるかもしれません。

代表取締役社長 水野一隆
コンクールが浸透を促すのですか?

私が研究開発部長だった頃、河村会長(当時社長)から研究開発部門が何をやっているのかわからないと言われて、始めたコンクールでした。ところが、いざ「iフェスタ」を始めてみると、研究開発部のメンバーからどんどん提案が出てくる。審査する会長たちも彼らのプレゼンを聞いて、「うちの会社、そんなことできるの?」と驚いていました。製品化され、国土交通大臣賞や経済産業大臣賞を受賞したものもあります。

ミッションは、制定する前から文化としてあったということですね。

研究開発部のメンバーは、常に「安全」について考えています。それがカワムラの生命線ですから。そしてチャレンジしつづけた結果、一歩踏み込んだディフェンスが生まれてきた。「iフェスタ」がきっかけとなって前例のないアイデアが発表されるようになったのです。まさに「アクティブ・ディフェンス」ではないでしょうか。

今後の展望についてお聞かせください。

コロナ禍では、事業を進めることが本当に大変でした。でも、だからこそ新しい世の中の変化を捉える時間、考える時間ができたと私は思っています。例えばカーボンフリーやEV化、自家消費型による太陽光の活用など、世界は大きく動きました。そうした時代の変化に敏感であり続け、「アクティブ・ディフェンス」視点の製品を生み出し、世の中で必要とされる企業であり続けることが、これからの課題だと考えています。

変化の、その先へ! ・前例のない物を創る! ・時期尚早な物を創る!
閉じる

公開!
私のアクティブ・ディフェンス

当社社員が考えた「アクティブ・ディフェンス」を特別に公開。
所属も職種も異なる社員が、それぞれ「顧客」と「強み」を定義し、
自身のアクティブ・ディフェンスを導き出したり、
自由な発想で新たに考えたりしています。
未来を見据える一人ひとりの熱い想いをどうぞ感じてみてください。

  • ※敬称略。所属部署、役職、内容は取材当時のものです。

マスコットキャラクター「リスクマ」

「リスク」から社会を守るクマで、「リスクマ」です。 「アクティブ・ディフェンス」を広めていくことが、 ぼくたちの仕事です。これから、仲良くしてね!

誕生の由来

河村電器産業は、創業100年を機に、新しいミッション、「アクティブ・ディフェンス」を発表しました。
「新しい社会」に起きる「新しいリスク」を、常に先へ、先へと読んで、社会を積極的に危険から守る。
それが、「アクティブ・ディフェンス」。

リスクマは、「アクティブ・ディフェンス」を社会に広めるために誕生した、河村電器産業の公式キャラクターです。