技術資料/取扱説明書
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1211分電盤・開閉器盤・引込盤 12N{    }N{    }{        }M〜図1のような配電系統でS点で短絡が発生したと仮定すると等価回路は図2のようになり各インピーダンスは表3、4  を参考に式1に従って算出します。図1 配電系統図50Hz、接続電線200mm2短絡点 2次側10m図3のような配電系統でS点で短絡が発生したと仮定すると等価回路は図4のようになり各インピーダンスは表3、5  を参考に式2に従って算出します。図3 配電系統図50Hz、接続電線200mm2短絡点 2次側10mZW: 表3による(計算例と早見表は1Cケーブル密着とした)N : 電線の条数(本数) V : 線間電圧(V) ℓ : 電線S点までの長さ(m)ℓ : 電線S点までの往路の長さ(m)各インピーダンスの値ZL : 電源の短絡容量は1000MVA XL/RL=25とする(NEMA AB1による)ZT : 表4(トランスメーカ数社の平均値)ZM : 短絡電流に寄与する電動機群の総容量は変圧器容量×0.8とする。 インピーダンスは25%としXM/RM=6とする(NEMA AB1による)各インピーダンスの値ZL : 電源の短絡容量は500MVA XL/RL=25とするZT : 表5による ZW : 表3による (計算例と早見表は1Cケーブル密着とした)図2 等価回路図図4 等価回路図R : 電線の抵抗値(mΩ/m)L : 電線のリアクタンス値(mΩ/m)(ZL+ZT)・ZMZL+ZT+ZM1000×103V21000×1034202  =―――――×―×(0.092+j0.084)×10−3×10×100(往復電路)…表3  ≒0.261+j0.238  (%)1000×103V21000×1032102  =―――――× ―×(0.092+j0.084) ×10−3×20×100(往復電路)…表3  ≒2.086+j1.905  (%)電線2×200mm2 10m短絡点S1-3φW 50Hz6.6kV/210V-105V電線2×200mm2 10m短絡点SZS=――――――≒0.671+j3.142  (%)…表4ZW=――――― ―(R+jL) ×10−3×ℓ×100ZS=ZL+ZT≒2.269+j8.497  (%)…表5ZW=――――― ―(R+jL) ×10−3×2ℓ×100(往復電路)単3 210V451. 計算によって求める方法短絡電流の計算(1)三相短絡電流計算例●%インピーダンス法(1000kVA基準)の計算例(条件)トランス容量1500kVA1). 電源総合インピーダンス2). 電線インピーダンス(2)単3短絡電流計算例●外線間(210V)短絡電流の%インピーダンス法(1000kVA基準)の計算例(条件)トランス容量500kVA1). 電源総合インピーダンス2). 電線インピーダンス3). 全インピーダンス4). 短絡電流対称値(sym)3). 全インピーダンス4). 短絡電流対称値(sym)3φ50Hz6.6kV/420V1500kVA500kVA短絡点S短絡点SZL : 電源インピーダンス ZT : 変圧器インピーダンス ZM : 電動機 インピーダンスZW : 電線インピーダンスZLZTZMZWZL : 電源インピーダンス ZT : 変圧器インピーダンス ZW : 電線インピーダンスZLZTZW――――Z=ZS+ZW=(0.671+0.261)+j(3.142+0.238)     =0.932+j3.380≒3.506  (%)1000×103IS=―――――×1003×V×Z1000×1033(420×3.506) =――――――――×100≒39200 (A)――この場合幹線用ブレーカの遮断容量は、39.2kA以上のものを選びます。Z=ZS+ZW=(2.269+2.086)+j(8.497+1.905)     =4.355+j10.420≒11.277  (%)1000×103IS=―――――×100V×Z1000×103210×11.277―― =――――――×100≒42200 (A)  この場合幹線用ブレーカの遮断容量は、42.2kA以上のものを選びます。

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