総合価格表No42
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仕様使用環境例性能試験方法判定基準引用規格・備考734塗装は素地、前処理、塗料によって、塗膜の品質水準が決ってきます。その要求性能を、JISの関連規格に数多く規定されているものの中から特に防食に対する品質評価として有効と考えられるものを、下記に判定基準として示しました。1.潮風の当たらないところ 海岸からの距離が約300mを超え1km以内2.潮風が直接当たるところ 海岸からの距離が約300m以内1.酸性ガスを発生するところ 2.アルカリ性ガスを発生するところ 屋内仕様●一般の屋内耐塩水噴霧性120時間※1(5cycle)※2● 試験片の長辺に平行でかつ塗膜中央部に長さ100mmの直線をカッターナイフの刃先で、塗膜の上から素地に達するよう引いた試験片を5%NaCl(塩化ナトリウム)(35℃)の連続噴霧に規定時間置いた後判定。※1 または、16時間噴霧、8時間休止のサイクルを規定サイクル回数を行い、室内に2時間放置した後判定。※2●塗膜上のさび及び塗膜の膨れ・剥がれの有無とその程度を評価。●粘着テープをカット線に沿って貼り付け、剥がしたときの片側の剥がれ幅の程度を評価する。 剥れ幅:3mm以下※4※1 JIS K 5600-7-1 1999 「塗料一般試験方法 第7部:塗膜の長期耐久性 第1節:耐中性塩水噴霧性」による。JIS K 5981 2006 「合成樹脂粉体塗膜」の試験時間を参考とした。※2 分電盤メーカーにおいて広く採用している試験方法である。次回改定時に※1への統合を検討する。※3 JIS K 5600-6-1 1999 「塗料一般試験方法 第6部:塗膜の化学的性質 第1節:耐液体性(一般的方法)による。 Na2CO3(炭酸ナトリウム)はJIS K 5400 1990(廃版) 8.21で規定され、アルカリ溶液として広く採用されている。次回改定時にNaOH (水酸化ナトリウム)への一本化を検討する。JIS K 5981 2006 「合成樹脂粉体塗膜」の試験時間を参考としたが製造メーカにて設定することができる。※4 JIS K 5981 2006 「合成樹脂粉体塗膜」の試験時間を参考とした。※5 JIS K 5600-8-2 2008 「塗料一般試験方法、第8部:塗膜劣化の評価 第2節:膨れの等級」による。屋外仕様●一般の屋外、屋側耐塩仕様● 海岸から300mを超え1km以内の屋外、屋側耐塩水噴霧性240時間※1(10cycle)※2耐塩水噴霧性500時間※1(20cycle)※2重耐塩仕様● 海岸から300m以内の屋外、屋側耐塩水噴霧性1000時間※1(40cycle)※2耐酸仕様● 酸性ガスを発生する場所(化学工場、食品工場等)● 重工業地帯、温泉等の特殊ガスを発生する場所耐酸性120時間※3● 5%H2SO4(硫酸)の溶液に規定時間浸せきし、室内に2時間放置した後判定。※3● 試験片を取り出した直後、および2時間放置した後、目視にて観察、塗膜の膨れ・割れ・剥がれ・穴・軟化・さびを認めず、更に浸せき溶液の着色や濁りがなく、原状試験片と比較して、つやの変化や変色の程度が大きくない。※5耐アルカリ仕様● アルカリ性ガスを発生する場所(化学工場、食品工場等)● 重工業地帯、温泉等の特殊ガスを発生する場所耐アルカリ性120時間※3● 5%Na2CO3(炭酸ナトリウム)もしくは、NaOH(水酸化ナトリウム)の溶液に規定時間浸せきし、室内に2時間放置した後判定。※3耐塩仕様重耐塩仕様耐酸仕様耐アルカリ仕様●日本の代表的特殊環境である海岸地帯●腐食性ガスの雰囲気●設置場所、環境による防錆力要求レベルと判断基準一般環境特殊環境盤標準化協議会資料設置環境から選ぶ盤の塗装性能(盤標準化協議会資料より)環境は、時と場所によって、特殊環境となることがあります。盤の塗装は、一般に美観、防食の効果を期待して施されます。塗膜は、使用場所によっては厳しい腐食環境下にさらされ、その防食性能が盤自体の寿命に関わってきます。塗膜の防食性能は、盤の重要な選択要素にも関わらず、各メーカーの個別基準に依っているのが現状です。分電盤標準化協議会では、設置環境での塗装仕様を最適に選択できるよう、基準を定めました。

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