総合価格表No42
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L1NL25. 漏電ブレーカの機能●地絡(漏電・感電)保護6. 漏電引外し動作性能●定格感度電流7. 雷インパルス不動作性能(衝撃波不動作性能)当社漏電ブレーカは、全機種衝撃波不動作形です。外雷サージの侵入や、誘導負荷の開閉サージ等で誤動作をすることがないよう、JIS C8201-2-2及びJIS C8222 Ann.2で決められている7kV、1.2×50μsによる雷インパルス不動作試験で誤動作や特性に変化のないことを確認しています。8. インバータ回路への適用当社漏電ブレーカはインバータに対し、高周波漏洩電流による誤動作がしにくい設計となっています。インバータ回路の電源側に漏電ブレーカを設置した場合、インバータと負荷の間に電路および負荷機器の対地静電容量をとおして高周波漏洩電流が流れます。この高周波漏洩電流の大きさによっては機器の絶縁抵抗が正常であっても漏電ブレーカが不要動作することがあります。以下の点に注意してブレーカの選定をしてください。9. 単3中性線欠相保護付漏電ブレーカ単相3線式回路において中性線が何らかの原因で欠相状態になると、その回路の負荷状態において電圧が不平衡となり、100Vの負荷機器に異常電圧が加わり負荷機器の焼損、絶縁劣化などの事故を生ずることがあります。単3中性線欠相保護付漏電ブレーカは、過負荷・短絡保護とともに中性線の欠相による異常電圧を検出し、回路を遮断し負荷機器を保護します。地絡電流が流れると零相変流器(ZCT)の2次側に電圧が誘起され、増幅回路で増幅しスイッチング素子が働き、引外しコイルが励磁されブレーカはトリップします。●過負荷・短絡保護過負荷または短絡電流が流れると、過電流引外し素子が働き漏電ブレーカを自動遮断します。電路の一部に漏電が発生し漏電ブレーカの感度電流以上の漏洩電流が流れると、内部漏電検出回路がこれを検知し直ちに電路を遮断します。この時必ず引外し動作する感度電流を定格感度電流といい、漏電ブレーカはこの定格感度電流以下で引外し動作を始めるよう調整されています。漏電遮断器の定格感度電流を選定するためには表のような使用条件等を考慮する必要があります。JIS C8201-2-2及びJIS C8222 Ann.2より・高感度形:30mA以下・中感度形:30mAを超え1000mA以下●漏電引外し動作時間高速形、および時延形の漏電ブレーカに定格感度電流を加えた時の動作時間は表のようになります。主に人体保護目的の場合の動作時間は、高速形を選択してください。1. インバータの2次側には漏電ブレーカを設置しないでください。2. 漏電ブレーカの定格電流は高調波成分による温度上昇などの影響を考慮して、インバータ入力電流に対し約1.4倍を見込んでください。3. インバータ回路では高周波成分のため、対地静電容量インピーダンスが小さくなり、漏洩電流が増加して漏電ブレーカの感度電流に影響を与えることがあります。インバータと負荷のモータとの間の配線を短くするか、電線と大地間の距離を大きくすることにより対地静電容量を小さくする必要があります。●単3中性線欠相例例えば、つぎのような回路で中性線欠相が起った場合、40Wの機器に143Vの異常電圧が加わることになります。この異常電圧により負荷機器の寿命が短くなったり焼損してしまいます。●保護範囲中性線の欠相により異常電圧が135Vをこえると、1秒以内で遮断し負荷機器の焼損・劣化を防ぎます。一般の家電品がどのくらいの耐電圧を有しているかはメーカー、機種によって異なります。また、機器の種類によっては保護されないものもあるので注意が必要です。●中性線欠相検出リード線の接続位置中性線欠相検出リード線は図のような分電盤内の単相3線式回路の負荷側の中性極導体に接続してください。保護範囲は、中性線欠相検出リード線を接続した箇所より電源側です。中性線欠相検出リード線接続の端子ねじ等は確実に締付けてください。143V40W(250Ω)200V57V100W(100Ω)L1−N間の電圧L2−N間の電圧250Ω200V×――――――=143V(250+100)Ω20Ω100Ω200V×――――――=57V(250+100)Ω高感度形15mA30mA100mA200mA500mA中感度形■水気のある場所等感電の危険が高い場所。■活線接触による感電でも保護する場合。■移動、可搬形機器で接地が確実にとれない場合。■機器の接地が確実に行われている回路。 ただし機器の接地抵抗は下表値以下とする。■大きな容量の回路で高感度形では誤動作してしまう場合。100mA200mA500mA 250Ω以下125Ω以下 50Ω以下 高速形時延形定格感度電流漏電ブレーカインバータ高調波漏洩電流波高値7kV±3%波頭長1.2μs±30%波尾長50μs±20%負荷機器500Ω以下 250Ω以下 100Ω以下 0.1以内0.1を越え2以内感度電流使用条件感度電流種別試験電流許容接触電圧(JEAG8101)25V 50V 動作時間(秒)1213

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