情報通信カタログ No.14
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技術資料sボックスIP表示保護等級(IP表示)キャビネットの選定(保護等級編)■屋内設置設置場所の環境を考慮したキャビネットの選定を行うことは、製品を安全にご使用頂くための重要なポイントとなります。保護等級(IP)は、環境に合わせてキャビネットを選定して頂くための製品の外来固形物及び水に対する保護の性能を表示したものです。キャビネット工業会におきましては、設置場所に応じた製品の選択ができるよう、保護等級の推奨レベルを定めました。推奨IP値については、現実の製品市場を考慮しております。【例】IP55,IP23D,IP2X保護特性記号IP○○○第1特性付加特性文字(オプション)第2特性第一特性数字第二特性数字付加特性文字(オプション)□付加特性文字数字0数字0123456×123文字ABCD45678×器具に対する保護内容外来固形物の侵入人体に対する保護内容危険な部分への接近器具に対する保護内容有害な影響を伴う水の侵入人体に対する保護内容危険な部分への接近無保護無保護無保護手の甲による接近に対して保護する。(鋼球・直径50㎜)手の甲。(鋼球・直径50㎜)規定しない指による接近に対して保護する。工具による接近に対して保護する。関節付試験指直径12㎜長さ80㎜直径50㎜以上の外来固形物の侵入に対して保護する。直径12.5㎜以上の外来固形物の侵入に対して保護する。直径2.5㎜以上の外来固形物の侵入に対して保護する。直径1.0㎜以上の外来固形物の侵入に対して保護する。防じん形規定しない危険な部分への人の接近若しくは固形物に対する環境一般の場所(一般の生活環境)IP2×21234455設置場所例住宅、事務所、店舗、組立工場パイプシャフト、地下室、地下道開放型のエントランスホールIP4×4143設置場所例縫製工場、製糸工場、製紙工場地下室食品工場・メッキ工場・養豚場などの上下からしぶきがかかる場所食品工場・厨房・浴室・室内プール・温室などのホースによる洗浄水がかかる場所IP5×545454設置場所例製材工場、製粉工場、石加工場、陶器工場食品工場・メッキ工場・洗浄工場・養鶏場などの上下からしぶきがかかる場所塵埃があるが比較的少ない場所(防塵マスク着用までではないが埃が存在する箇所)塵埃の多い場所(人が防塵マスクをして作業する環境)水に対する環境水気のない場所滴下の水の影響が考えられる場所(防滴形)上側からのしぶきがかかる場所上下からしぶきがかかる場所ホースによる洗浄水がかかる場所粉塵の内部侵入を防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常運転ができる。(カテゴリー2を採用)耐じん形粉塵が内部に侵入しない。()指関節付試験指直径12㎜長さ80㎜()試験棒針金針金直径2.5㎜長さ100㎜直径1.0㎜長さ100㎜()工具試験棒直径2.5㎜長さ100㎜()()針金針金直径1.0㎜長さ100㎜()注意危険個所に対する人体の保護が第一特性文字で表す保護構造より程度が高い場合に表します。C 2006 キャビネット工業会 技術資料CA-G01より抜粋選定の方法注1)上記保護等級(IP)は設置場所における最低値を表します。設置場所に応じ余裕を見た選定をお勧めします。注2)設置場所例については、各々の一般的な環境を想定しております。実際の使用環境からの選定をお願いします。注3)選定するキャビネットが無い場合は、それ以上の等級の製品の選定をお願いします。注4)施工に際しては、「盤施工上の注意」(分電盤標準化協議会・キャビネット工業会発行)をご覧の上、正しく施工願います。鉛直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない。15度以内で傾斜しても垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない。鉛直から60度の範囲の散水によって有害な影響を受けない。あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない。あらゆる方向からの水の直接噴流を受けても有害な影響を受けない。あらゆる方向からの水の暴噴流を受けても有害な影響を受けない。定められた圧力時間で水中に没しても有害な影響を受ける水の侵入がない。指定圧力の水中に常時没して使用できる。●正規の取付使用状態で判定する。●取付穴、アンカーボルト穴等はふさがれているものとみなす。●水抜穴は等級の判定には含めない。●カテゴリー2は、外気に対してキャビネット内が負圧にならぬ様、試験する。危険な部分への人の接近若しくは固形物に対する環境水に対する環境■屋外設置一般の場所(一般の生活環境)IP23445567設置場所例建物外壁、軒下、公園屋上・降雪地・運動場高い鉄塔上・屋外プール・洗車場IP43設置場所例運動場脇軒下下水,河川敷,プールIP(54)(54)66採掘場設置場所例塵埃があるが比較的少ない場所(屋外の埃が立つ場所など)塵埃の多い場所(採掘現場など粉塵発生の多い場所)上からの雨にさらされる場所、雨線内(防雨形:屋外において斜上への風雨にさらされない場所)横又は斜上への風雨による水の飛まつを受ける場所(防まつ形:屋外で風雨にさらされる場所)横又は斜上への暴風雨による水の噴流を受ける場所(防噴流形:鉄塔上やホースによる水がかかる場所)水没する恐れのある場所(防浸形:プール脇など一時的に浸水の恐れのある場所)IPとはIEC60529(JISC0920)にてキャビネットの機能のうち、危険な部分への接近、外来固形物の侵入、及び水の侵入に対する保護の等級を記号で示したものです。2.51.02.51.060°15°1.設置場所は屋内設置か屋外設置かにより使用する表を選択する。2.一般の人が立ち入る環境か、また埃などが、どの程度存在する環境かを選択する。3.水、雨などがどの程度影響する環境かを選択する。 例)一般の組立工場でキャビネットの上側に水の配管パイプシャフトが存在し、結露水などが落ちてくる可能性のある場所→IP21以上を選択454

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