情報通信カタログ No.14
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機種選定に必要なラックの使用条件最高外気温度よりラック内希望設定温度を低くしたい場合最高外気温度よりラック内希望設定温度を高くしたい場合選定にあたっての注意sクーラー選定の目安横縦奥行1700160015001400130012001100100090080070060050055504540353025202530354045505526002400220020001800160014001200100080060055504540353025202060Hz60Hz冷却能力ラック内希望設定温度最高外気温度冷却能力ラック内希望設定温度最高外気温度25303540455055(℃)(℃)(℃)(℃)(W)(W)クーラーの冷却能力を求める場合、その要素としてラックの使用条件が必要となり選定にあたっては次の使用条件の各値を決定します。使用条件(例)(1)ラック表面積をSとする。 ラック外形寸法(鉄板製、自立床置型) 横600×縦2000×奥行1000〔mm〕 S=7〔m2〕(底面積を除く)(2)ラック発熱量(推定値)をPとする。 P=1100〔W〕各値は使用条件(例)及び以下によります。(1)最高外気温度 T1 T1=40〔℃〕(2)ラック内希望設定温度 T2 T2=35〔℃〕・選定目安 ラック(鉄板製、自立床置型)の熱通過率 U U=5〔W/(m2・K)〕※最高外気温度T1と盤内希望設定温度T2との差 △T △T=T1-T2〔K〕 ラックの侵入熱流量P1を求めます。 P1=U×S×△T =5×7×5 =175〔W〕 ラック内発熱量(推定値)Pに侵入熱流量P1を加えた総熱流量より必要冷却能力PTを求めます。 PT=P+P1 =1100+175 =1275〔W〕 冷却性能特性(60Hz)における必要冷却能力PTより大きい冷却能力の機種を選定します。冷却性能特性(60Hz)において(1)最高外気温度T1=40〔℃〕からラック内希望設定温度T2=35〔℃〕との交点を求めます。(2)交点より平行な線を引き、クーラー冷却能力Q=1500〔W〕が求められます。 クーラー冷却能力Q=1500〔W〕は、必要冷却能力PT=1275〔W〕より大きいので条件にあった選定となります。各値は使用条件(例)及び以下によります。(1)最高外気温度 T1 T1=30〔℃〕(2)ラック内希望設定温度 T2 T2=35〔℃〕・選定目安 ラック(鉄板製、自立床置型)の熱通過率 U U=5〔W/(m2・K)〕(1) 最高外気温度T1とラック内希望設定温度T2との差 △T △T=T2-T1〔K〕 ラックの放出熱流量P0を求めます。 P0=U×S×△T =5×7×5 =175〔W〕 ラック内発熱量(推定値)Pから放出熱流量P0を引いた総熱流量より必要冷却能力PTを求めます。 PT=P-P0 =1100-175 =925〔W〕 冷却性能特性(60Hz)における必要冷却能力PTより大きい冷却能力の機種を選定します。冷却性能特性(60Hz)において(1)最高外気温度T1=30〔℃〕からラック内希望設定温度T2=35〔℃〕との交点を求めます。(2)交点より平行な線を引きクーラー冷却能力Q=1180〔W〕が求められます。 クーラー冷却能力Q=1180〔W〕は、必要冷却能力 PT=925〔W〕より大きいので条件にあった選定となります。※ラック(鉄板製)の通熱過率Uは5~6〔W/(m2・K)〕が目安ですが例としてU=5〔W/(m2・K)〕で行っています。選定にあたっては、次の注意が必要です。(1)ラックの密閉性、発熱体の位置及び擬縮器、エバポレータ、フィルタマットの汚れなどにより、期待していた能力が得られない場合もあるため 選定には十分な余裕を持たせるようにしてください。(2)ラック内希望設定温度は、必要以上に外気温度より低くしないようにして下さい。(3)炉の近くなどで幅射熱の影響を受けるような場所では、期待していた能力が得られない場合もあるため、選定には十分な余裕をもたせる ようにしてください。技術資料452

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